キッチン

最近寒いので、お風呂でつかりながら本を読んでるのがマイブーム。
普段あんまり本を読まない私ですが、ぼーっと浸かってるのも暇なので、こんな機会に色々読んでみようと。
そんな機会で今更ながら、よしもとばななさんの『キッチン』を読みました。

台所が大好きな主人公のみがげ。
祖母を亡くし一人きりになったみかげは、祖母の行きつけの花屋でバイトしていた大学生の雄一に誘われ、彼と彼の母親のえり子さん（実は父親）の住む家で一緒に暮らしはじめる。という話なんですが。


すーっごく良かった。
身近な人の死をテーマに書かれているから重いんだけど、読んだ後温かい気持ちになれる本。
大切な人を失う、そんな闇の中に突き落とされても、生きているから、寂しさと優しさに触れ、答えを見つけて乗り越えて行くんですね。
生きているとそんなことが何回もめぐっては去っていく。傷ついては時間とともに癒されて、また笑えたりする。自然なことなんだけど、ときどきふと不思議に思ったりします。
どんなに辛い時でも、その先の光を期待（というか予感）して生き延びてしまうもの。
人ってすごいなー、生きるって強いなー、

希望の光。トンネル抜けた！ですね。



そして文章がとっても素敵なんですよー
主人公のみかげと恋人ではない男性（雄一）とのやりとり。
二人の交わす会話が好き。出てくることばひとつひとつも、それから出来上がる空気感も本当に素敵だなーって思う。


よしもとばななさんの作品は初めて読んだんだけど、私すごく好きになりそう。
この前にアルゼンチンババアを読み終わって、今はチエちゃんと私を読んでる途中。
これが終わったらTSUGUMIも読んでみたい。目指せ！読書ガールになれるかしら。


最後にこの週末のコーディネイト。
ずっと前SHIPSで買ったギンガムチェックのシャツとお母さんから借りたセリーヌのチノパン。
もちろんシャツはインしてやりました。笑
足元は白ソックスにペリーコのTストラッピーシューズ。
腕のブレスはWOUTERS & HENDRIXのもの。
出かけるときはbeautiful peopleの革ジャン着るとピリッとしまる。（気がする。）