2011年10月4日火曜日
Donnie Darko
だいぶ前にnorinottaさんがブログでおすすめされてたドニーダーコ。
実は少し前に見たのだけど、感想を書くの忘れてて、というか難しくていろいろ考えてたらうまくまとまんなくて放置してました。笑
でも秋らしくなってきたのと先日の人工衛生、空からの落下物とちょっとタイムリーなので再び挑戦!何気にストーリーの始まる日も10/2で近かったしね。
久々に見たら発見することも多くて、私なりに思ったこと書いてみようと思います!
(ネタバレしちゃうと思うので、まだ見てなくて知りたくない方は注意して下さいね。)
ジェイクギレンホール演じる高校生のドニーダーコは夢遊病癖があり、
ある夜、奇妙な声に呼び出され外へ。
突然現れた銀色のウサギがドニーに告げる。
「世界の終わりまで、あと28日と6時間と42分12秒。」
翌朝、家に戻ると飛行機のエンジンがドニーの家を直撃していた…。
とあらすじはこんなかんじなのですが、
一言で言うなれば80年代を舞台としたカルト青春リバースムービー!
正直一度見ただけじゃ理解できず、「え!えーー!!」てなかんじで一度目は終わってしまいます…。
「あれはなんだったんだろう…」って考え出して、んで「えーわけわかんないやぁ、…気になる。ああ、もっかい見てたしかめるか〜」ってなってしまうのですよー。笑
色んな解釈ができて、わかりそうでわからない、ってとこが余計そうさせるのかも。
不思議な魅力がある映画。
その魅力にはやっぱティーンものの要素や何と言っても80年代の音楽たち!New Waveの存在がかんなり大きいんじゃないか思います。私はこの音楽の作り出す世界観が大好きです。
norinottaさんも書かれてたと思うんですが、この冒頭のなが回しのシーン。
すんごくかっこいいと思います。
このワンシーンで主要な登場人物が何人も出てくるんだけど、短い間にそれぞれの特徴や性格が上手くでていておもしろいんですよね。
曲はTears For FearsのHead Over Heels、憂鬱だけど、すがすがしいような気怠いような、現実のような夢のような、このストーリーの空気感も伝わってきて大好きなシーンです。
個人的には、
制服がかわいい♡
てかジェナマローンかわゆす!
ウ○コ座りの犬のブロンズ像いかしてる!
パトリックスウェイジ!懐かしい!ゴーストぉ!
出たドリュー!
踊る女の子達、ヴァージンスーサイズみたい!
わー!わー!
てなかんじでくぎ付けでした。笑
あと朝ゴルフ場で目覚めて自転車に乗るシーン、
Echo & the BunnymenのThe Killing Moonも好き。
ハロウィンパーティでJoy DivisionのLove Will Tear Us Apartが流れるとこはかなりテンションが上がりました♪この歌ホント好き。
見返していてはっと気づくのですが、音楽の歌詞にまでヒントが隠されているのがこの映画のすごいところ。一度目ではきづかなかったのですが、流れてるシーンを見ながら歌詞をしっかり聞いてみて!!歌詞を知ってると切なくて泣けて来るよー。
ストーリーはちょっと暗いんですが、いや、だいぶ暗いんですが、80年代の音楽が好きな人やNew Waveにはまってる人はぜひ見てほしい映画です。ツボすぎてキュンキュンするよ♪笑
ちなみにこちらはショートのジェナ。
何年か前のOCとペンドルトンのコラボした時のビデオだけど、この感じもかわいい♡
そうそう、あとドリューバリモアがこの作品に惚れ込んで製作総指揮をとっているところもアツいんですよね。(ローラーガールズを見てから彼女への信頼感は揺るぎないものに。笑)
音楽を含め、80sを愛するドリューのセンス、やっぱり好きです。
さてさて、ラストについてですが、みなさま色んな解釈があるみたいですね。
私はパラレルワールド説であってほしいなぁと思ってます。
バタフライエフェクトのように恋人と家族を守る為に過去へ戻り、自分を犠牲にして大切な人たちを守った切ないお話なのかな、と。
28日6時間42分12秒は事故に遭わずにドニーが生きるパラレルワールドでの時間のタイムリミット。
世界の終わりとは、自分の大切な人がいなくなってしまうこと。
ドニーが取った行動によって、最終的に彼はガールフレンドのグレッチェン、母親、妹を失ってしまうので、それを回避するためにタイムトラベルをしたんだと思います。
タイムトラベルの方法は飛行機のエンジン。
モニトフ先生との会話でもデロリアンのように光速以上早さで走る金属製の乗り物と入り口が必要と言っていましたもんね。
10/2、ドニーの部屋に落ちたエンジンは、10/30に母親と妹が乗っていた飛行機のもので、
落下したエンジンでできたワームホールを通って、過去に戻ってきたんだと思います。
しかも、少なくとも二回以上過去にもどってるんじゃないかな。
銀色のうさぎが映画館でマスクを取った時、右目を撃たれてましたよね、後に自分が撃ってしまう事を暗示しているかんじがしたし、胸から出て来る液体はドニーの行く一歩先を案内していました。しかも10/30の飛行機の落下でワームホールが開く事も知っているようでしたよね。
何度も戻っていたのを潜在的に覚えていて、それが銀色のウサギとなってドニーに知らせていたのかなぁと。
でも何度も戻ってたとして、やっぱり自分を犠牲にする以外運命は変えられなかったのかな。
ドニーが10/2の夜部屋にいて、エンジンの下敷きになっていたら、学校の水道管を壊す事もなく、休校になった帰りに彼女と出会う事もなく、カニングハムの家を放火しなければ、先生のかわりに母親が妹のダンスコンテストに付き添う事もなく、息子を心配して急いで帰ってくる事もなく事故にも遭わなかった、とつながって行くんだろうけど…。
あのまま生きる道も選択できたけど、ドニーは自分を犠牲にして大切な人を救ったのかな。
でも悲しすぎるわ、出会った楽しい思い出もなかった事にってことでしょ。
ああ、それはとっても淋しいよねぇ。
でも最後のベッドのなかでドニーは笑っていて、あの時流れるMad World、「昨日僕は自分が
死ぬ夢を見た。これまで見た中で最高の夢」って。
国語の授業で言ってた「破壊の先に何があるか見てみたい」とつながってますよね。
見えた先は恋人も家族も元気でいてくれたからわらっていたのでしょうか。
最後のシーンでまだ知らないはずのドニーの母親とグレッチェンが手を振っていたこと、フランクが撃たれてない右目を押さえていたことは
ドニーが死ぬ事で、(ドニーが生きていた)パラレルワールドがドニーが死んだ世界に集約され、パラレルワールドでの記憶がみんなかすかに残っているのかなって解釈。
何か「仁」もそんなかんじのあったよね、時間の修正力みたいなさ!笑
謎の深まるシーンだけど、
でもこのシーンで、「全くなかった事」になってなかったんだって私は少し救われた気持ちになりました。ドニーの生きた28日6時間42分12秒が皆の心に残っているわけですもんね。
そしてまだ自分の中で解釈しきれてないのが死神オババこと、ロバータ・スパロウが待っていた手紙。
最後のドニーからの手紙を待っていたのかな?とおもうんだけど、でももしそうだったらなぜその手紙が来る事を知っていたんだろう?と思って。。うーん、考え出すとこんがらがる。
とまぁ色々謎解きしてますが、多分ちぐはぐ。笑
まだモヤモヤも残ってるしねー。
でもこういうの嫌いじゃないです。
もっとしっかり見たらもっと理解できそうな気がします。
これこそ、見た後みんなであーだこーだ意見を言い合いたい♪
SF要素だけじゃなく、心の内面的な、社会に対しての煩わしさや、不安、感受性が鋭敏であるがゆえに悩んでしまうことなど、見ながら色んな事を考えさせてくれる映画。
繊細な思春期の男の子を見事に演じきったジェイクにも拍手だよ。
でも夜見るのはやっぱちょっと怖いね。笑
最後にどうでもいいんだけどこの頃のジェイク、私の中学の同級生にそっくりです。笑
デリカシーないやつだったけど、今思えばホリが深くて結構かっこよかった気がするわ。
また思いついたら追記するかも!
みなさまも見たら感想お聞かせ下さい。^^
登録:
コメントの投稿 (Atom)
2 件のコメント:
mameiさんこんばんは★
ドニーダーコ観られたのですね!
ひゃー!凄いわー!!読解力ありすぎ。。。
ちょっと、もいっかい観なきゃ私も。。笑
でも、ここを注意して観るぞ!って、
mameiさんのブログ観てリストが出来たから楽しみ。
サントラも注意して聴いてみますね!
80's,ドリュー・バリモア, NEW WAVE。
この3ワードがたまりません。。笑
norinottaさん、こんにちは!
norinottaさんにオススメしていただいてほんとよかったです〜!すっかりハマって何度も見返しちゃってます。笑
一気に思ったこと書いてしまったけど、きっとちぐはぐです。笑
でもこういうの考えるの楽しいですよね♪
何気にシーズンも被っててハロウィンパーティのシーンも気分が上がります(^-^)
80s映画ほんと良いですよね、また映画トークしましょう♪
コメントを投稿