2010年9月12日日曜日

Lost In Translation

『Lost In Translation』2003年ソフィアコッポラ監督の作品。
久々に見返したくなって見てました。

東京を舞台にしたこの映画は、ビルマーレイ扮する倦怠期のハリウッドスター、ボブ・ハリスとスカーレットヨハンソン扮する孤独なアメリカ人妻シャーロットの出会いと別れを描いた話。

漠然とした不安、行き詰まった焦燥感、誰かのそばにいたくなる切ない気持ち。
それは異国の地でなくても、弱気になった時、誰にでもふと心の中によぎるマイナスの気持ち。
自分は一体何がしたいの?
自分はどうなっていくの?
将来はもっと楽になる?
幸せなはずなのに、なぜか寂しい…
この気持ち誰かにわかってほしい。

そんなシャーロットの気持ちに私はいつも共感してしまいます。
みんな悩みのない人なんていなくて、でも支えになる人や出来事があるから元気をもらってもう一度がんばろうって思えるんですよね。

そもそも音楽の選曲がかっこいいのでそれだけでも元気もらえちゃうんだけどね、外国人から見た日本ネタもとっても笑える。
日本の描き方に賛否両論らしいけど、私はとっても好きな映画です。


ホテルから見える景色、全編を通して良く出てくるこの風景。
きれいなんだけど、寂しいんだよね。





I went to this shrine today.
And, um, There are these monks and they are chanting.
And, I didn't feel anything.
(今日お寺へ行ったの。僧侶たちが歌っていたんだけど、私何も感じなかった。)



そしてこれこれっ!
これこそソフィアコッポラの真骨頂!
何でこんなに女の子をかわいく撮れちゃうかなぁ、
といつもため息の出るシーン。






”For relaxing times, make it Suntory time."
(心やすらぐひととき、サントリーのとき)



ビルマーレイのこの哀愁漂う表情がたまらないっ。><




I just don't know what I'm supposed to be.
I tried being a writer, but I hate what I write.
And I tried taking pictures, but they're so mediocre, you know.
Every girl goes through a photography phase.
you know, like horses?
Take, uh, dumb pictures of your feet.
(何をやればいいのかわからないの。
物書きになろうとしたけど、私の文章は最悪だし、
写真を撮ろうとしても面白くもない写真ばかり。
女の子は誰でも写真に夢中になるの。
馬を好きなように。自分の足とかくだらない写真ばかりとる。)




このクラブシーンで流れていたChemical brothersの『The State We're In』
実際は後半部分が使用されてます。めちゃくちゃかっこいい♪



バックで流れてたはっぴぃえんど。

   
   But the first time I saw you was in the elevator. you don't remember?
   (君は同じエレベーターにいた、覚えてない?)
   I guess you do kind of blend in, huh? Did I scowl you?

   (目立たないタイプなのね、私、にらんだ?)
   No, you smiled. It was a complete accident. A freak. I haven't seen it since. Just that one time.
   (微笑んだ、とても自然に。あの瞬間だけの笑顔。)






    I'm stuck. Does it gets easier?
    (行き詰まってるの。年とともに楽になる?)
    No.
    Yes, It gets easier.
    (いや…そうだな、楽になるよ)
    Oh, yeah? Look at you.
    (ほんと?あなたは違うみたい。)
    The more you know who you are,and what you want, the less you let things upset you.
    (自分自身や望みがわかってくれば余計なことに振り回されなくなるよ。)



You'll figure it out. I'm not worried about you.
Keep writing.
You're not hopeless.
(今に道が見つかるよ。君なら何の心配もいらない。
書き続けろ
君は絶望的じゃない。)





そしてマシュー南!!
のことだったんだね、”彼のトークショー”って。
懐かしいよね、毎週見てた。笑








ああ、名シーンですね。
いつまでもこの出会いが支えになりながらも二人は二度と会ったりはしないんだろうなー。
そしてそれぞれの生活へ戻っていく。
ひとときの恋心のような友情のような気持ち。大切にしたい気持ち。

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