2010年10月17日日曜日

アンナカリーナに胸キュン



昨日に引き続き、少し前に見た映画の話。ずっと気になっていた『気狂いピエロ』を見ました。気になっていてもあの表紙を見るとなかなか借りるモチベーションにまでいたらず…、(だって何か怖そうだったんだもん!)
ここまで引き延ばしてたんですが、やっぱ見て良かったです!!
インテリアから衣装から、昔の作品とは思えない位の洗練された映像でした。


だってアンナカリーナがめちゃくちゃキュートなんだもの!
なんですかねぇ、あの小悪魔っぷり。タバコとアンニューイな雰囲気。
そしてクラシックなパリジェンヌな着こなし。
メンズアイテムとフェミニンのほどよいミックス。
永遠のバレエシューズ。
私完全にノックアウトされてしまいましたよ〜。
それもそのはず。
天下のアニエスb.も
『彼女のことを少し思ったの…』

と彼女をイメージしてコレクションを発表しまったくらいだもの!
40年以上年月がたっていても、色あせない彼女の着こなし。
この映画のなかでもお手本になる小技が沢山あって目が離せませんでした。




こんなにかわいいんだもの、そりゃあ無難に結婚生活をおくるフェルディナンをも愛の逃避行に走らせてしまえるでしょ〜。笑
彼女にとってはどんな男もピエロなんだわ、きっと。
ということでストーリー追いつつ、ファッションチェーック♪
(ネタバレしちゃうので知りたくない方気をつけてくださーい!)


ある日昔の恋人のマリアンヌ(アンナカリーナ)に出会い、自分の結婚生活を退屈に感じていたフェルディナン(ジャン=ポール・ベルモンド)はそのまま彼女と一夜を過ごすのですが、翌朝隣の部屋に死体を見つけ、そのまま二人は駆け落ちのように逃避行を始めるんです。
←↑
再会のシーンでのトラッドな雰囲気漂う着こなし。
金ボタンのジャケットにフリル襟がついたガーリィブラウス。
レジメンタルストライプのスカートも粋だわ!!
クロワッサンみたいな巻き髪もかわいー。



そして翌朝のバスローブ、ホテルを出る時に羽織ったカーディガン、どちらも水色。水色って野暮ったくなって、結構合わせるのが難しい色目だと思うんですよね。
だけど、こんなにもキュートにしかも洗練されて見えるのはバランスの良さとやっぱりヨーロピアン独特の雰囲気のなせる技ですかねー。すてきだよね。




ギャングに追われたり、人をだましたり、車を盗んだり行く先々でやりたい放題、かと思ったら幸せそうに歌いはじめたり読書したり自由奔放にくらす二人。
こうゆうのアナーキーって言うんだって。










↑車を盗んじゃうシーン。
アーミージャケットの中にさし色の赤。
この後から赤い服のオンパレードですよっ。笑
下は赤と白のストライプのノースリワンピ。
髪の毛にまいた白いリボン、その後のくしゃっとまとめた髪の毛。
無造作に見えてきちんとバランスが取れてるのよね〜。ぜひ取り入れたい。







そしてこのボディコンシャスな真っ赤なフリルワンピース。
エヴァンゲリオンの時も言いましたが、やっぱり女の子と赤の組み合わせは無敵だと私は思う。文句なしにかわいい!

この歌「私の運命線〜♪」「君の腰の線〜♪」と掛け合います。
字幕が英語なのでニュアンスで受け止めてください。笑





























そんな生活にも次第にマリアンヌは満足できなくなり、マフィアと通じるようになります。
最後、裏切られたフェルディナンはマリアンヌを殺したあと、自暴自棄に真っ青なペンキを顔に塗り、ダイナマイトを体に巻き付けて自爆しちゃうんですよね。。けっこう衝撃的な結末。
結局悪女に振り回されて破滅したってこと?刹那だなぁ。><

あっけにとられてそのまま終わってしまったので、お約束、ウィキペディアで調べてみると、
「彼に死ぬ気はなかった。 が、いつものようにくせでつけてしまったタバコの火にダイナマイトが引火。火を消そうとするも間に合わずに爆死するのであった。」

とのこと。
えー!自殺じゃなかったんだぁ。
いつものクセでだなんてちょっとまぬけ。そもそもダイナマイト体にまきつけちゃだめだよねー。(まぁ映画なんで、比喩としての表現つべこべ言ってちゃだめっすね、)
現実でこうはなりたくないですが、表現方法はかっこいい!
当時奥様だったアンナに監督の心の中を表現したのかなぁ。こんな風に振り回されて別れちゃったのかしら?


ちょっと話戻してファッションチェック続けます♪笑
↓港での再会のシーン。










ここからのアンナはまばゆいばかりのフレンチオーラ(ほんとはフレンチじゃないけどね。)はなってます。笑
水面の反射する光さえもアンナから出ているよう。言い過ぎ?
ただただうっとりするばかりです。
この海軍帽もニクいですよね〜
ひっかけカーデも様になってますもの。








































見て見て!!
このフランス国旗をバックにけだるそうな表情。
やばいでしょ〜。笑
Tシャツと細身のパンツのちょーシンプルコーデ。


あんまり監督のこと知らずに見たんですが、あんなにキレイな映像を撮る方だったんですね!
有名な絵画やアメリカンヒーロー的なマンガがコラージュで出てきたりするのも面白かったです。(キューブリック監督の時計仕掛けのオレンジを思い出します。)
色見が本当にきれいで、ストーリーが理解できなくても映像だけで十分楽しめます。
私みたいにファッションから入っちゃう方は絶対見入っちゃうと思うのでおすすめ!
詩的に掛け合うセリフも素敵でしたぁ。
最後のシーンはランボーの詩なんだよね。早熟の天才詩人。私は読んだ事ないけど。景色ととってもマッチしてた。
そうそう、この映画は全体的にトリコロール色で構成されてるみたいだけど、監督の意図が何かあるのかな?アンナの服も赤、青、白だもんね。
また時間があったら調べてみよう。見終わってからのが色々考えて面白くなる作品ですね。

ゴダール監督の作品を見るのはこれが初体験!だったですが、これを機会に色々見てみようかな。

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